はまな調息堂

はまな調息堂ウェブログ:日々の堂主

調息整体指導室/はまな調息堂の堂主が、
からだを整えるということや日々の活動について
考えたことを綴ります

大阪は例年ソメイヨシノの開花が周辺の自治体よりも遅いのは、大阪城にある標準木のせいなのかはたまた大阪じたいの気候のせいなのか??
そんな遅い大阪でもつい先日、開花宣言が出され、わが阿倍野区松崎町界隈に植えられているソメイヨシノも少し開花が始まりました。

いよいよ春本番と言いたいところですが、実は暖かくなって体が緩んでくるこの時期、ギックリ腰のような急性の腰痛になられる方が増えます。

」という字を分解すると「月」+「要」と書きます。この「」はニクヅキと呼び、元々は「」という字で体を表していました

      

ギックリ腰になられた方はお分かりになるかと思いますが、腰がやられてしまうと手の指一本動かすことができません。またコルセットなどで腰の動きを固定してやると全身の動きが不自由になりとても窮屈になります。
つまり腰は

全身の動きの要

であり「腰」という字はそれを表しています。

ですので腰痛を起こすというのは「体の使い方」をどこか間違っていて、その負担が腰に集中し歪みを生じてしまった状態なのです。
その原因は

      

食べ過ぎ、眼の疲労、腕の使いすぎ、足の使いすぎ、立ちっぱなし、座りっぱなし、出産後のケアの間違い、手首を傷める、下肢を傷める、背骨の骨折、内臓疾患による神経の圧迫・・・

など、とても多岐に亘りますし、その原因の種類によってやはり傷める部位と症状(制限される動作や痛みの出る強さ、時間など)が変わってきます。
例えば、

眼の疲労腕の使いすぎ頭の疲労神経系の疾患が原因ですと、骨盤の上下運動が制限される為、動き出すと痛みが緩和されるものの朝の起きぬけに腰がだるく伸びをしたり腕を上に上げたりすることがしづらくなることが多いですし、

足を傷めた使いすぎた立ちっぱなし座りっぱなし呼吸器疾患をもっているなどでは、骨盤が後ろや前に倒れ過ぎてしまうので、動いていると痛くなりじっとしていると緩和され体を後ろに反ったり前に倒したりする動作がしづらくなります。

また、

手首を傷めた出産後のケアを間違えた、毎日をなにかずっと我慢して耐えている腎臓に疾患があるような人ですと骨盤が捻れてしまい、ある時いきなり激痛が走り全く体を動かすことが出来なくなる所謂ぎっくり腰になりやすくなり、体を捻ることがしづらくなります。

やっかいなことに、骨折や内臓疾患でない限り数日で痛みが解消することがほとんどではあるのですが、歪みを生じさせた原因とその歪み自体改善されていないことが多く、その為に多くの方が再発を繰り返してしまいます。

調息整体では腰痛を起こした原因の改善とそこから生じた歪みの改善を行うことで、疼痛の緩和と再発の起こしにくい体作りを目指します。

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大阪は阿倍野、松崎町界隈はあまり自然を感じるものが少ないものの、それでも漸く春を感じるようになってきました。

春というと皆さん何かしらは環境の変化があり、ちょっと気疲れしてくる季節でもありますね。冬の緊張から開放されて肩こりも一層感じられる季節かもしれません。

解剖学で肩上部と呼ばれる首の下部から腕の付け根にかけての部分は、体の様々な疲労が反映する場所になっている為に、調息整体では一概に肩こりと言ってもその原因には色々な種類があるとされ、
大きく分けて肩のこりを感じるもの、感じないものに分類し、その中でそれぞれ原因があるとされています。

1・肩こりを感じているもの
の異常、疲れ
の異常、疲れ
内臓の異常、疲れ(左は心臓、右は肝臓

1は昔は、食べすぎによるものがほとんどと言われていましたが、パソコンの普及した現代では眼や腕の疲労からくるものが多くなっています。

             

2・肩こりを感じていないが肩の緊張が強いもの
神経系の異常・・・頭の疲労精神疾患
呼吸器の異常・・・喘息結核、肺気腫等の呼吸器疾患
感覚系の異常・・・甲状腺の異常

      

もちろん原因は単体だけではなくいくつか複合しているものもありますし、1の原因の偏り疲労がひどくなりすぎて感じることができなくなったものもあります。
また、それぞれの原因によって肩と全身の緊張する場所が変わりますので、押さえる場所も日々の生活での改善すべき習慣も変わってきます。

      

例えば、腕の疲労からでしたら腕湯をお勧めしますし、眼の疲労からでしたら太ももの前側を叩くことや蒸しタオルを使った温湿布を、内臓からのもので食べすぎからならば1~2日間の軽い断食正座仰向けの体操などをお勧めします。

    

まれに少数ではありますが、重度の肩こりが心筋梗塞の前触れであったり肺がんの予兆だったりすることもあり、また肩こりをほうっておくことで偏り疲労が進み、脳卒中がんなどのやっかいな病気の原因となることもありますので、軽く考えず原因に応じた日々のこまめなケアが必要となります。

肩こりの完治(二度と起こさせない)となると先ず不可能に近いのですが、調息整体では肩こりを体の不調のシグナルと捉え、それぞれの原因に応じた操法を行った上で、日々の生活での注意点なども提供し、その奥に潜む体の異常の改善を行いかたこりのケアをしていきます。