はまな調息堂

はまな調息堂ウェブログ:日々の堂主

調息整体指導室/はまな調息堂の堂主が、
からだを整えるということや日々の活動について
考えたことを綴ります

4月に入ったものの第一週は花冷え、第二週、三週は梅雨か??と思うような花散らしの雨が続き、大阪は造幣局の通り抜けが終わったというのに、阿倍野松崎町にある当堂でも未だに暖房が手放せない。

寒かったり雨が降ったりする日は治療院なんてものは暇になるので、暖かければ冬越を終え疲れている観葉植物たちの植え替えをして元気に夏を迎える準備をしてやりたいのだけどそれもできず、こうしてPCの前に座り遠赤外線を背中に当てながら久しぶりのブログを更新している。

ところで、身体能力もそんなに高そうに見えないのに一流のパフォーマーが全く適わず、どうしてそうなるのかすら理解できない神業を持った名人、達人、はどんな分野でも一人はいる。

一流の人たちと名人、達人と呼ばれる人、その違いはどこにあるのだろう??

もし人が解剖学や運動学が示すとおりに正しく動くことができれば、その人は自分が思っているよりはるかに効率的に動けとんでもないパフォーマンスを発揮することができると言う人がいる。

しかし、ほとんどの人は正しく動けてはいない

オリンピックに出るような一流のパフォーマーでさえ、だいたいはもって生まれた身体能力の高さでそこまで登り詰めた人たちであって、あまり正しくは動けていない。
実は先に述べた名人、達人と呼ばれる人こそが正しく動くことで、一流の壁を乗り越えた希少な存在なのだ。

目指すならやはりそんな神業を自分も習得したいと思うのがパフォーマーの性だが、 その人たちはどうやって正しく動くことを身に着けたのだろうか??
そもそも、才能ある一流の人達が身に着いていないものを、彼らが身につけたのと同じ方法で凡才の一般人が身につけることができるのだろうか??

イギリスのシェークスピア俳優だったF・Mアレクサンダーの作り出した「正しく体を動かす方法」であるアレクサンダー・テクニーク

これは神に愛された名人の神業に普通の凡人でも到達することが出来るかもしれない可能性を持つ世界にいくつかある正しく動くことを身に着ける為の身体メソッドの一つだ。

そしてもう一つ、

オハイオ州立大学教授でアレクサンダー・テクニークの教師でもあったウィリアム・コナブルが提唱した「体を動かす為の地図」であるボディマッピング

案外、人は自分の体の構造を勘違いして認識しているし、その間違っている認識で体を動かす為に構造的にあり得ない動きをしてしまいその構造を傷つけてしまう。
そんな人が正しく動くメソッドを学んでもあまり上手くはいかない。

アレクサンダーのようなメソッドを最大限活用し正しく動くためには自分の体がどういう構造でできているかを知り正確な認識をもつ必要がある。

それがこのボディマッピングだ。


音楽家なら誰でも知っておきたい体のこと


この本は主に音楽家、特に楽器演奏者向けに書かれた本だが、アレクサンダー・テクニークとボディマッピングを体の感覚をイメージしやすく分かりやすい図と言葉を使って説明していて、人である以上、どんな分野の人にも役に立つ入門書になっている。

全てのパフォーマンスを向上したいパフォーマーに一読してもらいたい。