150810:
整体的、熱中症対策と夏の過ごし方
category: からだをととのえる
大阪の夏は山に周りを囲まれた瀬戸内海の湿気が地理的関係で大阪平野に貯まるので、毎年、気温の割りに湿度が跳ね上がり不快指数が全国トップレベルになる。
特に今年の夏は、どうも数年ぶりの記録的な猛暑らしい・・・
堂のある阿倍野区松崎町もとても暑く、例年なら爽快なはずの朝の6時頃ですら湿気で肌がベタベタになってしまうし、昼間に自転車を走らせると幾層もの熱の壁に突っ込んでいくような感じがする。なので、8日の立秋には燦燦と照りつける太陽を目にして、「絶対まちがってる」と思わず暦を作った人を恨んでしまった。
こんなだから、2日前の8月7日だけでも全国で「熱中症で1136人搬送、 4人死亡、9人重体」という事態になっている。
とにかく暑い!!
まぁしかし整体を嗜む者として、ただ暑い暑いと唸ってみても芸が無いので、これからお盆も迎えることだし、整体的な夏の過ごし方を書いてみようと思う。
まず、熱中症について。
大塚製薬のサイトが詳しいので、その種類と症状を引用してみる。
・熱失神:皮膚血管の拡張によって血圧が低下、脳血流が減少、脈は速くて弱くなります。
*特徴・めまい・一時的な失神・顔面蒼白
・熱疲労:大量に汗をかき、水分の補給が追いつかなくなり、身体が脱水状態になる。
*特徴:全身倦怠感・悪心・嘔吐・頭痛・集中力や判断力の低下
・熱射病:体温の上昇のため中枢機能に異常をきたした状態。意識障害がみられたり、ショック状態になる場合もあります。
*特徴:体温が高い・意識障害・呼びかけや刺激への反応がにぶい・ふらつく・ 言動が不自然になる。
なのだそうだ。
予防としては、
・水分と塩分の補給:利尿作用(排尿を促す作用)のあるお茶や冷たすぎるものは避けて、水分をこまめに取る。
塩は舐めてみて甘さを感じたら体が欲しているので、甘みが苦味に変わるまで舐める。
・適度な睡眠と、余り長時間暑いところにいない。
そして熱中症になった場合は、
まず、
・衣服を緩めて日陰の風通しの良い場所に移し、足を頭より上に上げて寝かせる。
・生理的食塩水(水1リットルに対して9gの食塩)か、できれば経口補水液(水1リットルに対して砂糖大さじ 4と1/2、食塩小さじ 1/2、あればレモン果汁大さじ2)を飲ませる。
*緊急時には、「コップ一杯の水にひとつまみの塩と一握りの砂糖を入れる」でも良い。
・脇下、鼠径部、首の前横側(頚動脈)+頭部第3調律点(頭頂部、いわゆる百会)を冷やす。
氷やアイスノンなどがあればこれで良いが、無い場合は水を霧吹き状にして体にかける。
*頭部第3は腎臓と関連し体熱が集まる処なので、ここを冷やすと全身が冷える。
できる人ならば、
・「鳩尾に愉気」をする。
・めまい、失神、痙攣、頭痛、などが起った場合には、「脳活気神法」を行う。
*そして回復しても医療機関に行かせることと、重い症状や適切な処置が取れない場合は、迷わずに救急搬送をする。
次に、一般的なものとしては、
・寝苦しく睡眠が浅い場合は、頭部第3調律点を適度に冷やす。
・夏バテの予防に、朝の起き抜けに蜂蜜を小さじ1程度舐める
。
・ヨガの呼吸法として、体を冷やす効果のあるスイッタリーや夏バテの予防にスクハ・プルバクをしておくと過ごしやすい。
とにかく堂主としてはこの記録的な猛暑を皆さんが、深い息を保って、楽々悠々、元気に過ごされることを願う限りである。