はまな調息堂

はまな調息堂ウェブログ:日々の堂主

調息整体指導室/はまな調息堂の堂主が、
からだを整えるということや日々の活動について
考えたことを綴ります

各講座、個人指導の担当・水野靖

月末コース

  • 9月24日(土 )
    15:00〜19:30 個人指導
  • 9月25日(日)
    14:00〜15:30 CS体育(CSヨガ)
    15:30〜17:00 個人指導
    17:00〜19:00 調息整体法講座
  • 9月26日(月)12:30〜16:30 個人指導

定例コース

  • 調息法ゼミ(火)6・13・20 日 19:30〜21:00

個人指導(操法)

  • 土曜日3・10・17日 14:00〜17:00

料金

  • 講座:
    個人指導・5000円
    CS体育・2500円
    調息整体法講座・3500円
    調息ゼミ・1回 2500円、チケット8回 15000円(体験受講は1000円)
    自働運動と愉気法の会・ 1000円
    ※調息ゼミの体験受講以外、入会金と年会費が別途必要になります。
  • 新入会員の方は初年度が入会金+年会費・5000円、次年度から3000円
    家族会員の方は入会金・3000円、年会費が一人につき1000円

お問い合わせ

  • 06-6845-6250(夜10時まで受付)
    当日受付・携帯090-2197-4765
  • はまな調息堂06-6628-7714

会場

大阪市営地下鉄谷町線中崎町駅、2号出口より北に徒歩2分、パラディテレステ3F

地図

各講座の内容のご紹介

今年の大阪は観測史上最高の猛暑という予報どおりの日々が続き、 一日、バイクで阪神地域を回っていると、夕方頃から頭痛が起きる程だった。
もちろん、ここ阿倍野区松崎町も例外ではなく、クーラーが効かないのか、かけているのに操法をしていると汗が首筋を伝ってくる。

野口整体の総本山、整体協会の会員に配られる月刊全生を、会員じゃない僕は開業当初からお金もないのにヤフオクで漁って集めてる。
会員ならば1冊300円ぐらいのものなのだが、それを1000円ぐらいで購入している。

この中でも平成6年はそこから数年間続く、昭和45年に行われた

潜在意識教育講座

の連載が始まる年なので、欲しかったのだが全く出てこず、結局、美章園で開業しておられる兄弟子が所蔵しているとのことで、ご好意でコピーさせていただいて数ヵ月前に手に入れることができた。

潜在意識教育

野口整体の創始者、野口晴哉師という人は操法の技術も去ることながら、 相手の潜在意識をとらえ転換し自在に操ることを得意としていた。

もともと武術や修験の心法である「不動金縛りの術」だの、「足止めの術」だの、催眠の応用技術を暴漢相手に自在にできた人でもあるので、一般の人の心を操るぐらい朝飯前のことだったのだろうが、

その手法があまりに神がかっていた為に、操法を受けた人もなんで良くなったのか分からず、「狐に化かされたようだ」ということから、

狐の野口

という異名がついたほどで、現代催眠の偉人、ミルトン・エリクソンとしばしば比較されたりもする。

この講座はその神がかった潜在意識を変える手法の一端の基礎を学ぶものとして行われたもので、人の心理とはどういうものかだけでなく、それをどう変換し体を良くする方に向けるか??など、野口師独自の研究の成果が書かれている。

潜在意識を使う手法は、受け手の無意識に働きかけて、今流行りの「引き寄せの法則」のような「受け手の行動を阻害する暗示の殻を壊して自由になるのを促す」為にあるのだが、使い方を変えれば、暗示によって受け手の潜在意識を縛って信頼感を抱かせ、リピーターにしてしまう集客アップ法」として使うこともできる手法でもある。

恐らく現代のそっち系心理セミナーでは、専門家以外が学ぶにはかなりなお金を払い、かつ相当上に行かないと教えてくれないようなことを、半世紀近く前に普通に教えていたのには驚かされるのだが、

彼はまた、この手法を含めた整体操法を、

お金儲けのために使ってはならない

とも解いていた。

なぜか??

整体操法は「受け手の生命に対して礼を尽くしその生命の力を引き出すもの」であり、「病気や異常は指導者(=術者)が治すのではなく、受け手自身の力で勝手に治っていくもの」であるとする。

だから、指導者は全力をもって無心に謙虚に操法を行い、その結果、受ける人が増えていくのは良いが、利潤を追求するために潜在意識に働きかけて受け手を縛り、リピーターにするようなことは、受け手の生命を冒涜する行為として戒められているのだ。

これは、野口系の整体操法の技術においての話であり、他の療法はまた別の考え方があって良いとは思う。ただ野口系の整体の技術を使ってこの一点を忘れて欲に走ると、気を交流させて自分の深い部分で受け手の深い部分とを感応させるという技術の特性上、揺り戻しが来てお互いに大きな損害を被ってしまう

生命に対して礼を尽くし、謙虚に無心に操法に取り組む。

野口整体の分派である調息整体を修する指導者として、 この一点は絶対に忘れてはならないし、ブレてもいけないのだ。