2015年11月23日:
「鍛える」ということ
category: からだをうごかす

FB上で友人に当てて書いたコメントが読み返してみると良かったので、 ちょっと手を加えて載っけてみることにした。
現代人の多くが「動く」ということの難しさ、大切さを理解できていないように思う。
「動ける体=健康。」
なんだけど、「動ける身体を作る」という概念が現代の日本人にはそもそも無い。
鍛えるとかトレーニングというと
「筋肉をつける=エンジンを強化する。」
事ばかりで、
・足回り(動きやすさ)を良くしたり
・電気系統(感覚)を強化したり
・操作性(思ったとおりに動けるか??)を高めたり
することはまずしないし、
そこに着目した方法論も一般的には見向きもされない。
エンジンをただ強くすると、感覚が鈍くなる。
筋肉ってのは鎧だから鎧に守られた中身は強くなれないからだ。
なので「健康」に対しての意識も低い人が多い。
薬やサプリメントを飲んで表に出てくる現象を押さえ込んでいれば「健康だとか勘違いしている人」がほとんどで、
病気に対しても表面の症状が薄くなれば治ったと思っている。
そんなものは健康でも治っても無いのだけど・・・
自分の身体への感覚を鋭くして動きを見つめなおしていくと
「身体の動かない部分=不調の部分」
が感じやすくなってくる。
「体と心は一つのもの」だから、「心の不調も感じやすく」なる。
これが感じられてくると、毎日を生きるのが楽になってくる。
ある程度の限界はあるけど解消する方法が見えてくるからだ。
そういうのが鈍くてもっと人生を輝かせることができるはずなのにできていない人を見ると、辛くなる。
ご縁があれば、ご縁を作る能力がもっとあれば少しは手助けできるのに。
大阪は阿倍野区松崎町の小さな堂で、ずっとこんなことを思っている。
ほんとに難しい話なのだ。