はまな調息堂

はまな調息堂ウェブログ:日々の堂主

調息整体指導室/はまな調息堂の堂主が、
からだを整えるということや日々の活動について
考えたことを綴ります

調息堂開業の一年前、阿倍野区松崎町にまだ移住していなかった頃の10月、チェンマイに語学留学されていた関西CS研究会の顧問、福島先生の御自宅に10日間程ホームステイさせていただいたことがある。

本当は北タイのストリートチルドレンを保護する活動をしているアーサー・パッタナー・デック財団に先生が10年以上関わっておられる縁でそこの活動に参加させていただくはずだったのが、日程の関係からほとんどチェンマイ観光になった。

日本とは違う華やかできらびやかな仏教寺院、アジアの様々な文化が混沌のようにいりまじった市場やナイトバザール、現地の料理(北タイ料理)・・・・・
どれも驚きの連続で、一日中、いや、寝ている間も異文化のシャワーを浴び続け、7日目頃から風邪を引いてしまった。

日本は過ごしやすい秋になったのにまた高温多湿の地域に飛び込んだのも原因の一つなので、早朝に帰国して数時間眠ったら一気に経過したのだが、それから数日間は鼻をかむとドロッとした鼻血がドバドバ出る日が続いた

どうも神経系統が極度に緊張をしていたらしい。

福島先生には地元の人達の生活を感じたいとお願いしていたので、食事は先生の借りている家の大家さんのお手伝いさんの手料理か現地の人が通う食堂で、せっかくだから日本では食べられないものを頼むよう心がけていた。

面白いことが起きたのは、チェンマイ大学の東側にある現地の人が行くクイッティオ(麺料理のこと)屋さんでスープが真っ赤な色をしたクイッティオを食べた時だ。

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そのどうみても怪しい色したクイッティオが運ばれてくると頭は好奇心いっぱいでワクワクしているのだが妙に息が苦しく、確かめてたら水落がカチカチに固まりお腹に息が入らない状態になっていた。

まずはスープを蓮華で掬い口に含んで味を確かめようとしたら、さらにどんどん水落が固くなるのが分かる。
口に含んでみると意外に普通のあっさり塩味で辛くも無く(そもそも北タイ料理は辛くない。)、日本人好みの味で拍子抜けし安心もしたのだが、やっぱり水落が緩まない。変な汗さえ出てくる。。。

なんのこっちゃない、意識が安全なものだと納得しても、自分の経験では想像すらできない料理に本能がずっと警戒し続けたのだ。
恐らく、どうみても紫蘇ジュースにしか見えない見た目なのにあっさり塩味というギャップも警戒が解けなかった理由ではないか???食材が想像できないのである。

味が美味しかったので完食はできたのだけど、そこから半日ぐらいやっぱり水落が緩まずフラフラしていた。体のほうも吸収して良いのか??体に毒じゃないのか??おっかなびっくり消化してたんだと思う。
(以前、在日の方にいただいた韓国料理で見た事もない食材が出てきても平気だったのは、その方がどういうものか解説してくださったからかもしれない。)

帰国後、タイに詳しい先輩にその料理の話を聞いたところ、豚の血を出汁に使うスープがあってそれじゃないか??ということだった。

なるほど!!!!!と心身ともにそこで初めて安心できたのだけど、整体的に本当に面白い体験だった。

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